2024年11月11日夜、中国南部の広東省珠海市で、車が大勢の歩行者を次々とはねる暴走事件が発生し、地元警察によれば35人が死亡、43人が負傷しました。事件現場は珠海市内の繁華街で、目撃者によると、車は突如高速で歩行者に突っ込み、その後も速度を落とすことなく暴走を続けたとのことです。警察は運転手を現場で拘束しており、動機や背景について調査を進めています。
事件の詳細
珠海市の繁華街で発生したこの事件は、地元の夜間経済や観光が盛んな場所で多くの人が行き交うエリアで起こりました。事件の目撃者たちは、車両が突然現れ、意図的とも思える速さで人々を次々とはねていく様子を語っています。
運転手はすぐに現場で拘束されましたが、現在、警察が動機や背景に関して詳しく調査中です。暴走事件が頻発する背景には、各地の都市開発による人口集中と車両増加が影響しているとの指摘もあります。珠海市のような観光都市では、特に交通量が多く、歩行者との事故が増加しているため、さらなる対策が求められています。
大使館からの注意喚起
このような事件を受けて、在中国日本大使館は中国に滞在する日本人に対し、人の集まる場所での注意を呼びかけています。特に、繁華街や観光地では予期せぬ事件に巻き込まれないように注意し、周囲の状況に警戒を払うことが推奨されています。
中国での類似事件
中国では、車両による暴走事件が過去にも発生しており、公共の安全に対する重大な問題として捉えられています。2018年9月には湖南省の広場で車が暴走し、9人が死亡、46人が負傷する事件が起きています。この事件では、運転手が意図的に人々に突っ込んだ可能性があるとされ、社会問題となりました。また、2023年1月にも広東省広州市で、車が交差点に突っ込み、5人が死亡、13人が負傷する事故が発生しました。
こうした過去の事例からも、中国国内での車両暴走事件は、社会的な注目を集めると同時に、公共の安全を守る上での対策強化が求められています。珠海市での今回の事件も含めて、当局は再発防止策の整備に注力する姿勢を見せています。
まとめ
今回の珠海市での事件は、中国で発生している暴走事件の中でも特に多くの犠牲者を出す惨事となりました。歩行者が巻き込まれる事故が多発する中、中国当局は再発防止に向けた対策を進めることが急務とされています。また、日本人滞在者に向けては、人混みでの警戒と、周囲に異変を感じた場合には速やかにその場を離れるなど、慎重な行動が呼びかけられています。
