名古屋市長選挙、24日に投開票
24日に投開票が行われる名古屋市長選挙は、河村たかし前市長の市政を引き継ぐか、刷新するかが最大の争点となっています。候補者たちは最終日の23日、市内の行楽地や繁華街で支持を訴え、有権者への最後のアピールを行いました。
争点は「河村市政の継承か刷新か」
今回の市長選挙は、河村たかし前市長が衆院選出馬のために辞職したことに伴うものです。市民税5%減税や名古屋城木造復元事業など、河村市政が掲げてきた政策を継続するのか、それとも見直すのかが有権者の選択に委ねられます。
特に、市民税減税の是非については各候補者の間で賛否が分かれており、広沢一郎氏(60)は「減税の拡充」を主張。一方で、大塚耕平氏(65)や尾形慶子氏(67)は見直しを含む再検討を訴えています。
候補者は無所属新人、過去最多の7人が立候補
今回の選挙には無所属新人の7人が立候補しており、1969年の選挙と並んで過去最多の候補者数となっています。候補者一覧は以下の通りです。
- 太田敏光(76) - 元会社員
- 広沢一郎(60) - 元副市長
- 水谷昇(61) - 旅行会社長
- 不破英紀(64) - 元大学講師
- 鈴木慶明(85) - 元自治省職員
- 大塚耕平(65) - 元参院議員
- 尾形慶子(67) - 元通訳
候補者たちは市民税減税や名古屋城木造復元事業、福祉政策などを中心に、それぞれ独自の政策を掲げています。
期日前投票が増加
名古屋市選挙管理委員会によると、22日午後8時時点で期日前投票を済ませた有権者は21万9255人に達し、前回市長選挙の同時期と比べ約12%増加しました。この数字は、市民が今回の選挙に高い関心を持っていることを示しています。
選挙戦最終日、候補者たちの動き
23日、選挙戦の最終日となったこの日は、候補者たちが市内各地で精力的に街頭演説を行い、有権者との接触を図りました。広沢氏は河村氏とのつながりを強調し、「市民税減税の拡充」をアピール。大塚氏は「三つのゼロ政策」(給食費、敬老パス、がん検診代の負担ゼロ)を掲げ、尾形氏は「河村市政からの脱却」を訴えました。
即日開票で結果が判明
投票は24日に行われ、即日開票されます。注目されるのは、河村市政の継承を目指す広沢氏が他候補との差をどこまで広げられるか、また大塚氏らがどこまで巻き返せるかです。名古屋市の新たなリーダーがどのような未来を描くのか、有権者の選択が問われています。